さて、今週も週刊EOEをお届けしたい。今週の劇団ブログでは高橋がやけに張り切っているが、その張り切りに当編集部も「噛み付き合い」を挑む所存である。
ともかく、「新たなスタート」からもうすぐ一ヶ月。稽古場では、役者陣と共に汗を流す真生の姿が見られる。この一ヶ月、稽古後の取材でも口を開くことは一切ない。ただ、EOEらしく、愚直に、真摯に稽古を積んでいる印象だ。
少なくとも、この光景から考えられることは、劇団EOEが、少しずつ上向き状態に入っているというか、そろそろ動き始める予兆ではないかということだ。これまでも、真生が稽古後の取材で一切口を開かない期間は多々あった。しかし、それらはEOE風に言うのであれば、「開戦前」である。これから迎えるべき闘いに備えて、心身を作っている。それが、今の真生であり、今の劇団EOEであろう。
そう言えば、この1年、真生の口から出たり、ツイッター並びにブログで書かれたりした言葉で気になるものがある。それは、「小・小劇団」という言葉だ。去年のことになるが、真生に取材した際、こんなやりとりがあった。
「おい、GK。ウチの劇団は、メジャーかインディーかと問われたらどっちだと思う。」
「大将は、メジャーだと自負するんですよね。」
「バカ、今のウチは、どインディーだぞ。」
ウチはどインディー。これは紛れもない真生の本音であろう。はっきり言えば、今の劇団EOEに、かつての輝きはない。それは、誰もが認めるところであろう。ただ、その状況に甘んじてはいない。だからこそ、先のやり取りにも、「今のウチ」というように、注釈が入るのである。
今の劇団EOEに、かつての輝きはない。その事実は真生も百も承知であろう。だが、そもそも、劇団EOEは、「人間ドラマ」を見せ付けることで、あそこまでのし上がった。自分達の涙も傷も痛々しいほど見せつけて、あそこまでのし上がった。となると、これだけのどん底に叩き落されてから、劇団EOEが何を見せ付けるかというのが勝負であるし、心底見せ付けてほしいというのが、当編集部の願いでもある。
「逆行」のど真ん中
劇団EOEは、そんな言葉をキーワードにして立ち上がった。真生の口からも「劇団なんて組織体系は最早時代遅れ」という言葉は何度も飛び出ている。だが、時代遅れと言い切るからこそ、そこでどんな「逆行」を劇団EOEは見せ付けてくれるのかと思う次第である。
劇団EOEよ、今こそ、新たな「逆行」を見せ付けてくれ!!
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